wiki PEDAL 自転車用語辞典 監修・写真提供:CYCLE SPORTS(八重洲出版)

アシスト
アシスト
エースをサポートする選手たちのこと。エースを勝たせるために、ほかのチームの戦略的な動きを封じたり、エースの前を走ってエースの空気抵抗を減らして体力を温存させたり、といった献身的な働きをする。アシストはたとえ最終的にゴールできなくても、チームとしてはエースが勝てばいい。だから途中で力尽きてリタイアすることを前提で、前半から体力を使う走り方でアシストがエースをサポートすることも多い。
アタック
アタック
アタックする選手を他チームの選手が追う
おもにレース中、集団で走っているときに、そこから飛び出してリードしようとすること。また飛び出した数人のなかから、さらにスピードをあげて周囲の選手を振り切り、独走に持ち込もうとするダッシュのこと。レース中は常に誰かがアタックをかけ、それをつぶしにいく(阻止しようとする)選手が動いていることが多い。アタックが成功すると、「逃げ」が決まる。
エアロホイール
エアロホイール
ハイト(リムの高さ)が75mmのホイール
自転車の空気抵抗を考えるとき、自転車や体が受けるもの以外に、スポークが空気をかき回すときの抵抗も見逃せない。そこで登場したのがエアロホイール。ホイールのリム部分(外周部分)の高さが高いほうが、スポークが短くなり空気抵抗が少なくなる。リム部分をカーボンで作ることにより、軽さを保ちながら空気抵抗を小さくする。リムの高さが30mm程度のものから、80mmほどのものまでさまざまな種類がある。ただ、リムが高くなるほど横風の影響を受けやすく、風があると操縦しにくくなる。
エース
エース
チームのトップ選手。このエースを勝たせるために、チームは協力してレースを戦う。キャプテンや主将といった言葉と同じではなく、そのレースに誰をエースとして立てて、どう戦っていくか、という戦略の元に決められた役割のことを指す。最も優勝する可能性を秘めた、総合力に優れた選手がエースになることが多い。総北高校インターハイのエースはキャプテンでもある金城真護。
そのほかの選手はすべてアシストなのだ。
カセットスプロケット
カセットスプロケット
後輪の中心についている後ギヤ。ギヤの枚数は8枚から11枚まで種類があるが、現在は10枚と11枚が主流。変速機でチェーンがかかるギヤを変えることにより、速度や踏力を調節することができる。ギヤの歯数はいちばん小さいものが12T(Tはティース=歯の頭文字。「じゅうにてぃー」と読む)、大きいほうの歯が25Tあたりが標準。歯の数が違うギヤに交換して、自分の走り方に合った組み合わせにする。
クイックリリース
クイックリリース
ホイールの中心を貫くシャフトと、レバーがセットになっている
ロードバイクのホイール(車輪)は、レース中のパンクの際、素早くスペアホイールに交換できるよう、ワンタッチでホイールが外れるようになっている。ホイールの中心にあるネジの締め込みを、レバーで行えるようになっているのだ。このレバーのことをクイックリリース(レバー)という。レバーを起こすことによってネジが緩み、倒すことによってネジが締まる。
クランク
クランク
右のクランクとギヤ板を合わせて、チェーホイールと呼ぶ
ペダルとフロントのギヤをつなぐパーツ。右のクランクと左のクランクは、フレームの内部を通じてつながっており、連動してペダルからのパワーをギヤ板→チェーンへと伝える。ギヤ(ギヤ板)とクランクは別パーツで、ギヤ板の歯の数は、脚力やコースによって変更できる。クランクの長さにも種類があり、変更可能。ちなみにクランクとギヤ板をまとめて「チェーンホイール」と呼ぶ。
クリート
クリート
シューズとペダルを固定させるために、ペダルの底面に取り付けるプラスチックパーツ。ペダルのメーカーによって専用のクリートが必要で、クリートを換えないと、違うメーカーのペダルは使えない。このクリートを、ペダルのビンディング部分にカチッ!とはめ込んで、パワー効率のいいペダリングをしやすくする。これが付いているため、レース用のペダルは歩きにくいのだ。
ケイデンス
ケイデンス
ペダル(クランク軸)の回転数のこと。1分間に何回転するかを数値で表す。通常は1分間に70~90くらいのケイデンスで走るのが普通だが、小野田坂道は180以上の超高ケイデンスで走ることができる。速く走るには重いギヤを速く回すことが必要だが、軽いギヤでもそれ以上に速く回せれば、重いギヤを踏めなくても同じスピードが出せる。坂道はその才能を持っているのだ。
コンポーネント
コンポーネント
シマノ・デュラエースのコンポにはホイールも含まれる
自転車のパーツのセットのこと。通常は前後変速機、チェーンホイール、ブレーキ、ブレーキ&シフトレバー、後ギヤ、チェーンなどの駆動・制動系パーツがコンポーネントとしてまとめられることが多い。同じメーカー、同じ銘柄のコンポを使用することで、トータルで高い性能を発揮することができる。逆にたとえばA社のチェーンとB社のギヤを組み合わせた場合、一応走ることはできるが、変速性能などが著しく落ちることがある。
サイクルコンピュータ
サイクルコンピュータ
表示する項目を変えることもできる
自転車用のスピードメーター。総北や箱学の選手のハンドルにも装着されている。前輪または後輪のスポークに取り付けた小型の磁石と、フレーム側に取り付けたセンサーでホイールの回転数を感知し、速度を計算して表示する。そのほか走行距離、スタートしてからのタイム、瞬間最大速度や平均速度なども表示できる。ケイデンス(ペダルの回転数)や心拍数を表示できるモデルもある。
サコッシュ
サコッシュ
ほかの選手に補給食を渡すため、サコッシュを肩にかけたまま走ることも
レース中に補給食を受け取るための肩掛け袋。選手は走りながらこのサコッシュを受け取り、中の補給食をジャージの背中にあるポケットに移す。そのあとはその場に投げ捨ててしまう、というのが本来の使い方。そのため生地は薄く、使い捨ての仕様となっている。最近はファッションとしてタウンユースするためのサコッシュも販売されている。
サドル
サドル
さまざまな種類のサドルがある
選手の尻を支えるパーツ。シートとも言うが、一般的には「馬の鞍」という意味でサドルと呼ばれる。ロードバイク用はママチャリ用に比べて細身で軽量にできている。尻の形や体重、走り方などによって、選手それぞれに合うサドルと合わないサドルがあり、ベテランになってもその選択は難しい。尻の痛みを軽減させるためにソフトなパッドを入れたもの、穴の開いたもの、中央が凹んだものなど、さまざまな形がある。
山岳賞ジャージ
山岳賞ジャージ
ツール・ド・フランスでは総合優勝以外に、新人賞、山岳賞、ポイント賞に専用のジャージが用意されている。山岳賞のリーダージャージは白地に赤の水玉模様で、「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」(白地に赤い水玉のジャージ)と呼ばれる。日本では「水玉ジャージ」ともいう。山岳ステージでの指定ポイント通過順位によってポイントが与えられ、その合計得点がもっとも多い選手がこのジャージを着用して走る。最強ヒルクライマーの証、それがこの山岳賞ジャージなのだ。
シートポスト
シートポスト
サドルとフレームをつなぐパーツ。シートピラーともいう。フレームに隠れている部分を出し入れすることにより、サドルの高さを調節する。断面が丸形のものがオーソドックスだが、最近は空気抵抗を考慮した、断面が涙滴状のエアロタイプも増えている。また軽量化と剛性向上のため、シートポストがフレームと一体になっているモデルもある。
ジャージ
ジャージ
自転車のレース用シャツをレーサージャージと呼ぶ。体育のときに着る体操着ではない。通気性、吸汗性、発汗性に優れる化学繊維で作られている。高校自転車部のジャージには学校名しかないが、プロのジャージにはスポンサーロゴがズラリと並ぶものが多い。背中の下部には3つに仕切られたポケットが並ぶ。ここに食料を入れて、レース中に食べるのだ。箱根学園の新開も、ここにエナジーバーを入れている。
ステージレース
ステージレース
世界最大のステージレースがツール・ド・フランスだ
ツール・ド・フランスのように、何日(何ステージ)にもわたって行われるレースのこと。ツールとともにグランツール(世界3大レース)に数えられるジロ・デ・イタリア(イタリア一周レース)、ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン一周レース)もステージレースだ。対して1日で行われるレースのことをワンデーレースという。世界選手権やオリンピックのロードなどは、ワンデーレースだ。
ステム
ステム
ハンドルをフォークコラム(フレームの一部)に固定するパーツ。長さがいろいろあり、80mmから120mmくらいが一般的な長さ。ステムを違う長さのものに交換することによって、ライダーのポジションを適正なものにすることができる。一般的にハンドルバーと同じブランドで統一するのがカッコいいとされる。素材はアルミが主流だが、軽量なカーボン製も増えている。
スプリント
スプリント
おもにゴール前、先頭争いでのダッシュのこと。残る力をすべて振り絞ってのラストスパートを指す。このゴール前でのスプリントを得意とする選手を「スプリンター」と呼ぶ。総北高校では田所と鳴子、箱根学園では新開がスプリンターだ。一般的にスプリンターは、競輪選手のように筋肉質で体格のいい選手が多い。田所の体格が典型的スプリンター。
ダウンヒル
ダウンヒル
坂を下ることや、下り坂のことをいう。ダウンヒラーはダウンヒルを得意とする選手のことだが、体格や筋肉ではなく、テクニックに優れた者がダウンヒラーであることが多い。時速50キロを超えるスピードでコーナーを駆け抜けるには、同時に度胸も必要。プロ選手は下りでも脚を休めることなく、トップギヤでこぎ続けるのだ。
ダンシング
ダンシング
立ちこぎのことをダンシングという。まるで自転車のうえでダンスをしているように見えるからだ。上り坂で使われることが多いが、スプリントなど急激な速度変化が必要になるときにも使う。ヒルクライムでのダンシングは、速度低下を防ぐときや、同じ筋肉を使い続けないよう、こぎ方を変えるために使われる。ダンシングに対してサドルに座ったままこぐことを「シッティング」という。
ツール・ド・フランス
ツール・ド・フランス
2014年に行われるツールのコースはイギリスからスタートする
世界最大のステージレースがツール・ド・フランスだ。日本語に直すと「フランス一周」となるとおり、フランスをぐるっと、ほぼ一周するレース。コースは毎年変わるが、最近は休養日を挟んで23日間、21のステージで争われる。毎日のステージごとの優勝者も決まるが、21ステージのタイム合計で総合優勝者が決まる。この「ツール」での総合優勝は、すべてのロード選手の夢である。
ディレーラー
ディレーラー
変速機のこと。ロードバイクの場合は前と後ろにそれぞれ装備される。前側ギヤのところに付いているのを「フロントディレーラー」、後ろのギヤに付いているのを「リヤディレーラー」と呼ぶ。変速機自体が横に動くことでチェーンのかかっているギヤ(歯)を変えることができる。操作はハンドルに付いているブレーキレバーと一体になった変速レバー(デュアルコントロールレバー)を使ってする。ワイヤを「引っ張る&戻す」ことで、変速機が動く仕組み。
デュアルコントロールレバー
デュアルコントロールレバー
レバーを横に動かすと変速する
ブレーキレバーのように見えるが、このレバーはブレーキをかけるだけでなく、変速操作もできるようになっている。一般的にはブレーキをかけるときに使う大きなレバーを横にひねる操作と、その脇についている小さなレバーを押す動作で変速する。右手側で後変速機、左手側で前変速機を操作する。レバーの根本のゴムが被っている部分を「ブレーキブラケット」と呼ぶ。
ドロップハンドル
ドロップハンドル
ロードバイクに取り付けられているハンドル。下に大きく曲がり落ちて(ドロップして)いることからこう呼ばれる。走り方や疲れ方、気分に応じて,ハンドルの上や下、ブレーキレバーの根本など、握る場所を変えて走るためにこのような形になっている。スピードを出すときはハンドルの下を、上りやリラックスして走るときにはハンドルの上を握って走ることが多い。ハンドルには滑り止めとクッション性のために「バーテープ」と呼ばれるテープが巻かれている。
逃げる
逃げる
逃げ集団が後続との差を広げる
集団や他チームの選手に対してリードを得ること。アタックによって個人の「逃げ」が決まる場合もあるが、複数選手での「逃げ集団」が形成されることもある。レース状況にも左右されるが、数名の逃げ集団が形成された場合、後方のメイン集団との差を広げるため、逃げに入った選手たちがチームの利害関係を超えて協力、先頭交代しながら走ることもある。
パッド
パッド
レーパンのお尻に縫い付けられている、痛み防止の当て布。30年くらい前はセーム革が縫い付けられていただけだったが、最近は立体成型されたウレタンフォームでできているものが多い。厚いほど痛みを和らげるが、厚すぎるとお尻まわりがモコモコしてカッコ悪い。ちなみに初心者のお尻が痛くなるのは、体重をサドルにかけてしまっているから。脚の筋肉が成長してくると、脚に体重(パワー)をかけられるようになり、お尻が痛くなくなってくるのだ。
引く
引く
先頭の選手が最も風の影響を受ける
ロードレースの巡航速度は平地で時速40~50km。これくらいのスピードになると、自転車と選手のカラダが受ける空気抵抗はかなりのもの。これを軽減するために、2人以上で走るときは、前の選手にタイヤ1本分くらいまで接近して走る。こうすることで、空気のトンネルに入ったような状態になり、楽に走れるようになる。そのとき、先頭で走ることを「引く」という。逆に後ろを走ることを「付く」という。
ヒルクライム
ヒルクライム
坂を上ること。このヒルクライムを得意とする選手をヒルクライマーと呼ぶ。小野田坂道は典型的なヒルクライマーだ。一般的にヒルクライマーはマラソン選手のように、小柄で体重の軽い選手が多い。余分な筋肉もついていない。体重が軽いほうが、上りで有利だからだ。
ビンディングペダル
ビンディングペダル
スキーのバインディングと同様、シューズを固定させられるペダル。ロードバイクに使用するペダルは、ほとんどこのタイプ。対して普通のペダルのことを「フラペ」(フラットペダル)と呼ぶ。ビンディング機構は、クリートをペダル側のキャッチ(受け)に差し込み、上から押し下げてカチッ!と固定、外すときは外側に水平にひねることで固定解除される。ペダルのメーカーによって構造は違うが、使い方はほぼ同じ。慣れないと足がペダルから外れず、転倒(立ちゴケ)することがある。これは初心者が必ず受ける「洗礼」でもある。
フレーム
フレーム
自転車の車輪やハンドル、サドルなどを取り付ける車体のこと。昔は鉄製だったが、現在のロードバイクのフレーム素材はカーボンやアルミが一般的。パイプ(チューブ)の太さや形状など、さまざまな種類があり、それらの組み合わせや使用する素材を変えて、乗り味を調整する。最近の傾向としては、ダウンチューブと呼ばれるパイプが非常に太いものが多い。
集団(プロトン)
集団(プロトン)
自転車レースは通常、大きな集団となって走行することが多い。そこから速い選手が先行し(逃げ)ようと飛び出したり、それをつぶそうとする選手が追いかけたりする。逃げている選手は単独あるいは少人数で風の抵抗を避けて走らなければならないが、集団は大人数で順番に先頭を走って風の抵抗を減らせる。そのため集団にいれば、ムダな体力を使わずにすむのだ。
ヘルメット
ヘルメット
自転車競技用のヘルメットは、安全性もさることながら、軽さと通気性のよさが重視される。そのため前にも後ろにも、大きな通気口が開けられたデザインになっている。重量は200グラムから300グラムくらいで、持つと非常に軽いことに驚くだろう。素材は硬質の発泡スチロールで、一番外側にプラスチックのシェル(外皮)が被せられているのが一般的。
ポイント賞ジャージ
ポイント賞ジャージ
ツール・ド・フランスでは、コース途中に設定された中間スプリント地点を通過した順位と、その日のゴールの順位によってポイントが与えられ、その合計得点がもっとも多い選手がポイント賞のリーダーとなる。その選手は緑色のリーダージャージ(マイヨ・ヴェール)を着て走る。コース途中のスプリント地点や、ポイントが多く設定された平地ステージのゴール前では、各チームのエーススプリンターによる激しいスプリント合戦が繰り広げられる。すべてのスプリンターが目指す頂、それがこの緑のジャージだ。
補給食
補給食
自転車ロードレースは、競技時間が長いため、競技の途中でエネルギー補給が必要になる。そのため走りながら、エネルギーに変換しやすい高カロリーの補給食を食べる。とくに決まったものはないが、食べやすく小分けにしたケーキ類、エナジージェルなどが多い。ツール・ド・フランスなど長距離を走るレースでは、コース途中に補給地点が定められていて、そこでチームのスタッフからサコッシュに入った補給食とドリンクを受け取る。
ボトル
ボトル
飲料を補給するための水筒のこと。口で吸わず、手で絞って飲めるように、柔らかいポリエチレン製のものが多い。ボトルケージとよばれる金具(最近はカーボン製などもある)により、フレームに取り付ける。走りながら飲めるように、飲み口は口で引っ張って開けられるようになっている。長距離を走る場合や暑い時期は、2本取り付けることが多い。中身はスポーツドリンクや水。暑いときはボトルの水を頭からかけて走ることもある。
マイヨ・ジョーヌ
マイヨ・ジョーヌ
2013年ツールの総合優勝者、クリストファー・フルーム
ツール・ド・フランスのリーダージャージ。マイヨがジャージ、ジョーヌが黄色という意味。その名のとおり、黄色のジャージで、第1ステージ終了時から、その時点で総合争いトップの選手が着用する。ツールの期間中、一度でもこのジャージに袖を通すことは大いなる栄誉だが、最終的には21ステージ終了時にこれを着ていること(総合優勝)が最大の目標だ。
レーサーシューズ
レーサーシューズ
底面にクリートと呼ばれる、ペダルとの接合パーツ(金具)を取り付けられるようになっている、自転車専用シューズ。レース用シューズは、靴ひもではなくベルクロや、回転式またはノッチ式のアジャスターで締めるタイプが多い。ソールはナイロンやカーボンで硬く成形されているため、歩行には適さない。
レーパン
レーパン
レース用のジャージ(シャツ)に合わせて着用するレーサーパンツの略称。お尻の部分内側に、サドルからの痛みを和らげる「パッド」が縫い付けられている。驚くことに下着を着用せず、そのまま履くのが一般的。ウエストまでの「ノーマルショーツ」と、肩掛けの付いたサスペンダータイプの「ビブショーツ」がある。プロやベテランは、腹部の締め付けのないビブショーツを好む。だがビブの場合、トイレで座るときは、ジャージを脱がなければならないのが難点。小用の場合はパンツの前を引っ張って伸ばし、前屈みになって用を足す。
先頭交代(ローテーション)
先頭交代(ローテーション)
左の選手が引くのを終え、後方に下がろうとしている
数人で走る場合、通常は空気抵抗を減らすため、一列の棒状(トレイン)になって走行する。先頭にいる(前を引く)選手は風を受けるため、よりパワーが必要になる。そのため負担を均等にするため、先頭を交代しながら走ることが多い。これを先頭交代(ローテーション)という。力がある選手が長く前を走り、弱い選手は先頭を走らないなど、力量によってローテーションの時間やタイミングを変えて、走り方を調節することもある。
ロードバイク
ロードバイク
本来はロードレース用の自転車のことだが、レース以外に、一般的なサイクリングなどに使うこともある。用途を問わず、ドロップハンドルと変速機を装備し、泥よけの付いていない自転車を一般的にこう呼ぶ。フレームはカーボン製やアルミ製が一般的。重量は約6kgから9kgくらいのものが多く、非常に軽い。レースに出るときにはライトやベル、スタンドなどは付けない。
ロードレース
ロードレース
おもに公道やサーキットを使って競争する自転車レースのこと。チーム単位で参加するチーム競技だが、優勝者は個人である点が、一般人には不思議な競技。プロのレースとアマチュアのためのレースがある。世界最大のロードレースは「ツール・ド・フランス」。日本では「ジャパンカップ」「ツアー・オブ・ジャパン」などが大規模レースとして知られる。小野田坂道たち高校生にとって目標となるレースがインターハイだ。
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